
未経験のCloudflareブログを、AIに丸投げしたら普通に完成した話
筆者はずっとLaravelで個人開発をやってきた。リクエストが来たらサーバーがその場でページを作って返す、あの世界しか知らない。
今回、運用コスト¥0を狙って、Next.js(静的書き出し)+ Cloudflare + D1 + Worker という、触ったこともない構成でブログを作った。しかもコードのほとんどをAIに書かせて、4日で公開までこぎつけた。
結論から言う。未経験の技術をAIに丸投げするのは、普通にアリだった。ただし「丸投げ=ノーリスク」ではない。途中で404地獄も見た。良かった所もダメだった所も、正直に書く。
未経験の技術でも「とりあえず動く」まで一瞬で行く
一番びっくりしたのがこれ。Cloudflareも、Next.jsの静的書き出しも、筆者は実務で触ったことがない。普通なら公式ドキュメントを何日も読んで、写経して、やっと「Hello World」が出るレベル。
それがAIに頼むと、作りたい構成を伝えただけで、動くコードがそのまま出てくる。調べる時間がまるごと消えた。未経験の技術で「とりあえず形になる」までの距離が、異常に短くなる。
面倒なコードは全部AIに書かせた
Workerのコード、D1のクエリ、SNSプレビュー用のメタ情報差し込み——この辺の「書くのは面倒だけど、頭はそんなに使わない」部分を、全部AIに投げた。
例えば、SNSにURLを貼った時のプレビュー(OGP)を出すために、Cloudflareの機能で記事のタイトルや画像を差し込む処理がいる。これを自力で書くと、仕様を調べるだけで半日溶ける。AIに「公開した記事だけ取ってきて、ここに差し込んで」と伝えたら、危険な文字のエスケープ処理まで込みで出てきた。
手を動かす量が減ると、心が折れる前に完成までたどり着ける。これが地味にデカい。
一番効いたのは「なぜそうなるか」を解説してくれること
正直、これが一番の収穫だった。
途中、公開した記事の一覧にはカードが出るのに、押すと404になる現象にハマった。DBにはちゃんとデータが入っているのに、ページが開けない。意味が分からなかった。
ここでAIに聞くと、ただ直すだけじゃなく、理由まで説明してくれた。「Laravelは毎回サーバーがページを組み立てる。今回の静的書き出しは、ビルドした時に作ったページしか存在しない。だからビルド後に増えた記事は、組み立てる人がいなくて404になる」と。
SSG、CSR、SSRの違いが、ここで初めて腹に落ちた。フレームワークが裏で勝手にやってくれていたことを、一枚はがして理解できた。コードをもらうより、この理解の方が遥かに価値があった。
ただしAIは「動いてるように見えて壊れてる」を平気で作る
ここは正直に書く。AIに丸投げした最大のリスクがこれ。
さっきの404、元をたどればAIが組んだ構成のクセだった。一覧は出るから、パッと見「完成してる」ように見える。でも詳細ページは存在しない。動いてるように見えて、半分壊れていた。
白状すると、筆者はAIが書いたコードを自分でレビューしていない。品質チェックもAIに任せている。一行ずつ読んで直す、なんてことはしない。
でも、リリース前の手動テストだけは絶対にサボらない。「公開していい状態か」を、自分で実際に触って確認する。今回の404も、コードを読んで気づいたわけじゃない。記事カードを実際に押してみたら404が出た。それだけのこと。
AIは「それっぽく動くもの」を爆速で作る。でも「本当に正しいか」までは保証してくれない。コードを任せるのはいい。ただ、リリース前に人間が手で触って確かめる工程だけは、絶対に外せない。
丸投げで作って、結局いちばん鍛えられたのは自分だった
未経験の構成が¥0で動いて、面倒なコードを書く手間もごっそり減った。スピードも文句なし。AIに任せて良かったのは間違いない。
でも振り返ると、この開発で人間に残った仕事はハッキリした。コードを書くのも、品質を見るのもAI。自分の仕事は「リリースしていいか」を最後に手で確かめることだった。404に気づけたのも、SSGの仕組みが腹落ちしたのも、入り口は全部その手動テストだ。
AIに丸投げすると、手は減る。でも「最後に自分で確かめる」を手放したら、たぶん全部壊れる。楽になった分、その一手間がこれまで以上に効いてくる。結局いちばん効いたのは、コードを書く力じゃなくて、リリース前に踏みとどまる慎重さだった。